2012年9月28日金曜日

だんじり彫刻師

西条まつりは毎年10月中旬に西条市内4つの神社で行われ、
だんじり・みこし・大鼓台が奉納される豪華絢欄なまつりとして知られ、
西条市民のみならず、毎年多くの観光客を魅了しています。
『西条だんじり彫刻』とは、このだんじりに施された彫刻のことを言います。
現在西条市で、この彫刻技術を継承しているのは、
『第5回地域伝統芸能大賞』を受賞し
『えひめ伝統工芸士』にも認定されている石水信至さんです。
石水さんは100台を超える西条のだんじりのうち30台余りの彫刻を手がけ、
西条まつりの発展に欠かせない存在です。

石水さんにとっての初仕事は19歳のとき。
その完成の喜びは、今でも忘れられないそうです。
20歳でだんじりを製作し、下絵から描き起こしました。
24歳で、分厚い立体感のある作品を完成させ、
「西条にもこういうものを彫れる若いのがいるのか。」と認められたそうです。
 鳥の羽根などの細かい彫りが特徴で、板の種類や厚みにより、
陰影のつけ方を工夫されているそうです。
「これからも新しく斬新なものを彫り続けていきたい。」とおっしゃっています。

西条まつりの発展に大きく貢献されている石水さん。
今年も石水さんが手がけた豪華絢爛なだんじりが、
西条市内を練り歩きます。。。